はじめに
10年以上前、仕事で伊勢の近くまで来たことがありました。でも、その時は結局お参りができなかった。その心残りをずっと持ちながら、「いつかは」と思い続けていました。
ある休みに急に思い立って旅を計画したら、近鉄特急もホテルも、あっという間に手配できてしまいました。前日まで雨予報だったのに、当日は晴れ間も見えて暑いほど。「呼んでもらえたのかな」——そんな気持ちで歩いた、1泊2日の伊勢の旅の記録です。
近鉄ビスタカーで伊勢へ

近鉄特急ビスタカーに乗って伊勢市駅へ。到着後すぐにホテルの送迎バスに乗り、荷物だけ預けてそのまま駅に戻るという効率的なスタート。おかげで到着後すぐに参拝に出かけることができました。
外宮(豊受大神宮)参拝

伊勢神宮は「外宮から参拝する」のが正式な順番とされています。まずは外宮(豊受大神宮)へ。食物・産業の神様・豊受大御神が祀られています。
参道に入った瞬間、空気がすっと変わる感じがしました。緑深い木々に囲まれた玉砂利の道をゆっくり歩きながら、本宮と別宮をひとつひとつ参拝。静かで厳かな雰囲気の中で、日常のざわつきがすーっと落ち着いていくような感覚がありました。


外宮では特に会えると縁起がいいと言われている神馬の笑智号に会うことができました。
内宮(皇大神宮)参拝

バスで内宮へ移動。宇治橋を渡ると、外宮よりもさらに深い神域の気配を感じます。五十鈴川の清らかな流れを眺めながら参道を進み、本宮・別宮をひとつひとつ丁寧に参拝。念願のお札もいただくことができました。

内宮には神様に仕える「神馬」がいます。その名も本勇号。柵から首を出してペロリと何かを舐めているその姿に、思わず笑顔になってしまいました。
実は、後から知ったことなのですが——伊勢神宮の神馬に会えるのは、毎月1日・11日・21日の限られた日だけなのだそうです。私がお参りしたのはちょうど6月11日。
実は私は午年の年女。月に3日しか会うことのできない神馬とご縁が持てて、とても光栄でした。
この旅がますます「呼んでもらったような旅」に思えた瞬間でした。
おかげ横丁:赤福とふくすけの伊勢うどん


参拝後のお楽しみ、おかげ横丁へ。まず入り口そばの赤福本店へ。以前もお土産でいただいたことはありましたが、参拝後のここで食べる赤福は格別でした。暑さと歩き疲れた体に、甘い餡と風味がしっかりのお茶が本当に染み渡って。
歩いていると喉がちょっと痛くなってきたところで、ちょうどのど飴屋さんが目に入りました。サンプルを試してみたら美味しくて、気づいたら自分へのお土産に(笑)。ひとり旅ならではの、気の向くまま買い物です。



そしてメインの「ふくすけ」で月見伊勢うどん。少し並びましたが、お店の外の通り側の席でのんびり待てました。太くてもっちりした麺に甘辛いたまり醤油の出汁、卵黄がとろりと絡む——初めて食べたのに「もっと全国で食べられたらいいのに!」と思うほど感動しました。
猿田彦神社と、夕暮れの月夜見宮

おかげ横丁から歩いて猿田彦神社へ。道開きの神様として知られ、伊勢参りの流れで立ち寄る方も多い神社です。この日は6月30日に執り行われる上半期の罪穢れを祓う「水無月晦日大祓祭」への申し込みを行い、猿田彦神社特製のお茶もいただきました。
その後、バスで伊勢市駅へ戻り、ホテルにチェックイン。少し休憩してから夕方、ホテルのそばにある月夜見宮まで歩いてお参り。外宮の別宮で、ツキヨミノミコトが祀られています。夕暮れ時に静かな境内を歩いていると……途中でひょっこり猫に遭遇。神社の猫、なんだか縁起がよさそうで思わず微笑んでしまいました。

東横イン伊勢市駅:あられ茶漬けの朝食

宿泊は東横イン伊勢市駅。駅からは徒歩15分ほどかかりますが、送迎バスがあるので荷物預けから移動まで全部バスで完結できるのがとても便利です。
部屋はシンプルですが清潔で、TVerやYouTubeがテレビで観られてゆっくり休めました。翌朝の朝食では地元名物の「あられ茶漬け」を初めていただきました。お茶漬けにあられの香ばしさが加わって、これが思いのほか美味しい。以前より品数も増えていて嬉しいリニューアルでした。
まとめ:呼んでもらった旅
前日まで雨の予報が出ていたのに、旅の間は一度も降られなかった。急に思い立ったら旅の準備がするすると整った。知らずして馬に会える日にお参りできた。念願のお参りができて、お札もいただけた。
「呼んでもらったような旅」というのは、こういうことを言うのかもしれません。伊勢神宮、また来たいと思います。
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