『一人旅ってどうやるの?』と聞かれたら。旅好き社会人が語るひとり旅の始め方と最高の瞬間

旅のお話

はじめに

夏休みや連休のたびに「どこかに行きたいな」と思いながら、なかなか踏み出せていないあなたへ。

「一緒に行く人がいない」「一人旅って寂しくないの?」「何かあったら不安…」

そんな気持ち、よくわかります。普段ひとり行動に慣れていないと、ひとりで旅をするなんて結構ハードルを感じますよね。

以前はあれこれ考えてなかなか動けなかった私も、今ではひとり旅が最高のリフレッシュ方法になりました。誰かに合わせることなく、自分のペースで好きな場所を好きなだけ歩ける——。

この記事では、私自身のひとり旅の原点から、よくある不安への答え、そして初心者におすすめのスタイルまで、リアルな体験をもとにお伝えします。

ひとり旅の原点:大学生の夏、宮島へ

私がはじめてひとり旅をしたのは、大学生の夏休みのこと。行き先は広島・宮島への日帰り旅でした。

当時はスマートフォンもなく、ガラケー片手に父にアクセスを聞いて地図を印刷して出かけた記憶があります。船に揺られ厳島神社の鳥居を一人で眺めながら、なんだか不思議な感覚を感じていました。
そして、同じように一人で船に乗っていた同年代の女の子を見つけて、同志を見つけたような気持ちになって、嬉しかった記憶があります。

誰にも気を遣わず、自分が見たいものだけを見て、食べたいものを食べる。なんとも当たり前のことなんですが、なかなかそれができていなかったんだなあ、と気付いた小旅行。

船から降りて厳島神社に参拝し、旅を満喫して帰る道すがら、食べていたアイスの外袋を鹿に持っていかれました。ちょっと笑ってしまいました。

その日から、私のひとり旅好きが始まったのです。

初めての宿泊ひとり旅:足立美術館・出雲大社・玉造温泉

社会人になってから、日帰りを卒業して初めての宿泊ひとり旅に挑戦しました。行き先は島根県。足立美術館・出雲大社・玉造温泉をめぐる旅です。今まで行ったこともなかったのに、急に温泉に行きたくなり、そして両親から聞いていた足立美術館の素晴らしさを私も自分の目で見てみたいと思ったのです。

いま振り返ると「よく一人で行けたな」と思うほど移動も多く欲張りなルートでしたが、あの旅があったからこそ、私はひとり旅の虜になったのだと思います。

なお、これらの写真は当時使っていた二つ折りのガラケーで撮影したもの。画質はいまと比べると粗いですが、当時の空気感がそのまま伝わってくるような気がして、私のお気に入りの写真たちです。

一畑電車の乗車券(出雲市→出雲大社前)
一畑電車の乗車券。出雲市から出雲大社前まで当時480円

出雲市から出雲大社前まで一畑電車で移動。切符を買って電車に乗ることが、「ひとり旅してるぞ!」という実感になりました。

出雲大社の鳥居
出雲大社の鳥居。「平成の大遷宮」の看板も

出雲大社の鳥居をくぐった瞬間、胸がじわっとしました。縁結びの神様・大国主命が祀られるこの地に、一人でたどり着けた達成感。

出雲大社拝殿の大しめ縄
出雲大社拝殿。日本最大級のしめ縄が圧巻

日本最大級のしめ縄が圧巻。一人だからこそ、思う存分じっくり時間をかけて参拝できました。

出雲の割子そば
出雲名物・割子そば

出雲そば。蕎麦好きの私にはたまらない一品。一人だからこそ、お店選びも食べるペースも全部自分次第でした。有名な段重ねのお蕎麦も別の機会にいただきました。

玉造温泉では、旅館に一人でチェックイン。最初はちょっとドキドキしましたが、仲居さんが温かく迎えてくれて、すぐにリラックスできました。

玉造温泉の旅館の和室
緑が見える和室。一人で過ごす贅沢な時間

緑が見える和室に一人でいると、なんとも贅沢な気分になります。
当時宿泊したのは「縁結びの宿 紺屋」さんという旅館。

旅館の豪華な会席料理
刺身・和牛・鍋など豪華な会席料理

刺身・和牛・鍋……豪華な会席料理も、一人でじっくり味わうと「自分へのご褒美」感が倍増。誰かと話すことなく、ただ料理と向き合う時間が、これまた最高でした。

浴衣を着て足湯に浸かる
たくさんの浴衣の中から好きなものを選べるサービスがありました。浴衣を着て足湯に浸かる。夜の散策。

浴衣を着て足湯に浸かりながら、「なんだかいいな、自由だな」と思いました。この感覚が、今の私につながっています。

ひとり旅が「好き」な理由

ひとり旅の魅力を聞かれると、私はこう答えます。「決めても、決めなくてもいいから」と。

グループ旅行だと、ちょっとした予定変更でも全員の同意が必要になったり、急な気分転換が難しくなったりすることがあります。グループ旅行にはグループ旅行の良さや楽しさがありますが、私は旅にはフットワークの軽さが大切だと思っているので、ひとりの気軽さがとても性に合っています。

気になるお店に入るのも、予定を変えてもう一駅先まで行くのも、疲れたからホテルに戻るのも、全部その瞬間に決めればいい。「決める」も「決めない」も、自由なので気持ちも軽くいらます。

たとえば名古屋の旅で味噌カツを食べたとき、「おいしい!きしめんもいけそう!」と思ったら即注文できる(笑)。そのフットワークの軽さが旅全体の軽快さにつながって、気づけば「ひとり旅のほうが自分に向いてるな」と思うようになっていました。

よくある「不安」に答えます

「寂しくないの?」

意外と寂しくないのです。宿のスタッフさん、観光地で出会った人と少し話すだけで、それが旅の思い出になりますし、ひとりだからこそ地元の人やお店の方がいい情報を教えてくれたりもします。
ひとり旅は、いかに楽しんで帰るかのゲームを考えているような感じなので、寂しさを感じるほど暇でもありません(笑)。

「食事が一人だと気まずい…」

いま一人で入れない飲食店ってあまりない気がします。お鍋やコース料理などで「○名以上から」という縛りのあるお店も中にはありますが、結構同志はいるものですよ。食べたいものを美味しくいただくのが一番です。せっかく旅に来ているのですから!

「何かトラブルがあったら不安」

日本国内の旅であれば言葉の心配はゼロ。宿のスタッフや観光案内所が頼れる存在です。宿の電話番号・最寄り駅を事前に控えておけば、ほぼ怖いものなし。

「一人だと割高では?」

割安かと言われると、そうとまでは言えませんが、最近では「ひとり旅応援プラン」で売り出しているホテルや旅館もありますし、「素泊まり」を選べばコストを抑えられます。食事も自分の食べたい量・値段で選べるので、トータルで見ると意外とリーズナブルです。
近隣に飲食店がない・極端に少ない場合は旅館でのコース料理になりますが、せっかくのひとり旅ですから、そういう時は奮発するのもまた一興です。

夜勤ありでも旅行できる!スケジュールの工夫

私は夜勤のある仕事をしています。「夜勤明けで旅行なんて無理」と思われそうですが、勤務時間によっては意外と相性がいいんです。

私の場合、9時間のショート勤務のとき限定ですが、退勤が朝8時なので——そのまま帰宅せず直接駅へ直行!その場合は乗り換えのないアクセス(特急一本・高速バスで目的地の駅まで直通など)を選びます。
旅先が温泉地なら、最高のリフレッシュになりますし、観光旅行なら、到着して美味しいものでパワーチャージしてから観光します。

なお通常の18時間勤務の日は、さすがにそのまま旅には出ず、ちゃんとしたお休みを出発日にします。

初心者におすすめのスタイル

迷ったら、温泉旅館の1泊2日から始めてみてください。

チェックイン・チェックアウトがシンプル、夕食・朝食が宿で完結する、温泉でリラックスできる——行動範囲が宿を中心にまとまっているので、初心者でも無理なく楽しめます。

選び方のポイントはこの3つ:

  • 電車でアクセスできる温泉地(道に迷いにくい)
  • 一人泊OKの宿(じゃらん・楽天トラベルで「1名」で検索)
  • 観光地がコンパクトな場所(関西なら城崎温泉・有馬温泉など)

最初は「豪華じゃなくていい」と割り切ることも大事。自分だけの時間をじっくり楽しめれば、それが大成功です。

まとめ:誰も自分を知らない場所で、素の自分を楽しもう

ひとり旅に必要なのは、行ってみたいという好奇心と「えいっ」という一歩だけ。

計画を立てるのも自分、どこで降りるかも自分、何を食べるかも自分。最初は少し不安でも、旅を終えるころには「また行こう」という気持ちになっているはずです。
自由が不安なら、事細かくプランを決めてしまうのもOK。意外と決めた通りにはいかないので、予定変更の達人になれます。

誰も自分を知らない場所で、肩書きも役割も関係なく、ただ「今この瞬間」を楽しむ。それがひとり旅の醍醐味だと、私は思っています。

今年の夏休み、連休、次の休日——どこかへ出かけてみませんか?

📖 最後まで読んでいただきありがとうございます!

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