おまけのつもりが大正解。鳥羽で会ったラッコと海女さんと、青い海の半日旅

旅行

はじめに

鳥羽は、最初から旅の計画に入っていませんでした。伊勢神宮参拝がこの旅のメイン。でも、移動時間を調べていたら鳥羽まで近いとわかって——「鳥羽水族館には行ってみたいし、せっかくだから寄っていこうかな」くらいの気持ちでした。

でも実際に行ってみると、半日では全部は回れないほど観光の密度が高い場所でした。青い海と空、ラッコ、海女さん、真珠——子供の頃の夏休みみたいなワクワク感が詰まっている場所、それが鳥羽でした。

鳥羽駅から水族館へ:青い海岸線を歩く

鳥羽の海岸線沿いの遊歩道
青空の下、木のデッキの遊歩道が続く

鳥羽駅を出ると、ミキモト真珠島・鳥羽水族館などへの案内板がすぐ目に入ります。そのまま海岸線沿いの遊歩道を歩いて水族館を目指しました。

青い空、穏やかな海、木のデッキの遊歩道——歩きながら「気持ちいいな」とそれだけで旅に来てよかったと思えるような道のりです。港には漁船や観光船が停まっていて、海の街・鳥羽に来たのだということが実感できます。

鳥羽水族館:日本唯一のラッコに会いに

鳥羽水族館は、現在日本で唯一ラッコを飼育・展示している水族館です。遠足の子供たちや観光客で、特に午前中はかなりの賑わい。混雑が苦手な方は、お昼を過ぎてから入館するのがおすすめです。

入口手前には、なんとラッコ型の郵便ポストが!水族館に入る前からすでにテンションが上がります。

まずはアシカのお食事タイムへ。岩の上で口を大きく開けて待つ姿が迫力満点でした。水槽を進むと、ひときわ目を引いたのが正面からこちらを見てくるエイ。不思議な顔つきに思わず足を止めてしまいました。

鳥羽水族館のラッコ
水面にふわりと浮かんでくつろぐラッコ

そしていよいよ、この水族館最大の見どころ——ラッコゾーンへ。

鳥羽水族館のラッコ観覧は、8名ほどのお客さんが入れ替え制で水槽の前に案内され、1分間の観覧・撮影タイムが設けられています。「いつまでも観られない」「小さなお子さんが見えない」といったことが起きないよう、全員が平等に観られる配慮がとても丁寧だと感じました。

YouTubeでライブ中継もされているラッコですが、目の前でふわふわと水面に浮かんでいる実物は格別のかわいさでした。

鳥羽水族館のマナティ
ゆったりと水槽を泳ぐ大きなマナティ

ラッコと並んで印象的だったのがマナティ。ぽてっとした大きな体で、のんびりと水槽をゆっくり泳ぐ姿はなんとも平和で、見ているだけで穏やかな気持ちになります。ジュゴンと同じく人魚伝説の元になった生き物ですが、「ちょっともっちりしすぎているのでは!?」と心の中で思いながら、しばらく見入ってしまいました。

水族館内には真珠のアクセサリーショップも入っていて、1,000円前後の手軽なものから取り揃えられています。遠足に来ていた小学生たちが、お母さんやお姉さんへのお土産を一生懸命選んでいる姿が微笑ましかったです。

ミキモト真珠島:真珠の歴史と、海女さんの実演

真珠養殖に使われた道具の展示
ちょうちん籠など、真珠養殖の歴史を伝える展示

鳥羽水族館から歩いてミキモト真珠島へ。橋でつながれた小さな島全体が、真珠の歴史と文化を伝える施設になっています。

展示の充実度はかなりのもの。真珠養殖に使われた道具や技術の変遷はもちろん、過去の万博に出展された美しい真珠工芸品が修復されて展示されていたりと、見ごたえ十分です。

島の海辺では、海女さんの素潜り実演を間近に見ることができます。厳しい海に潜り続ける海女さんたちですが、その表情はとてもにこやかで軽やか。見ていた観覧客から自然と大きな拍手が沸き起こりました。

そして、さすがミキモトと言わんばかりのショップ。水族館内の1,000円前後の真珠とは打って変わって、こちらは7桁のお値段の最高品質の真珠がずらりと並んでいます。海外の観光客や日本のマダムたちで賑わっていて、別世界のようでした。

鳥羽一番街でランチ:あおさ豚のカツカレー

観光を終えて、お昼は鳥羽一番街の「喫茶チェリー」へ。昔ながらの食品サンプルが並ぶショーケースが懐かしい雰囲気のお店です。

頼んだのは鳥羽の地物あおさ豚を使った「あおさ豚のカツカレー」。あおさの風味が豚肉に染み込んでいて、こってりしたカレーとの相性が抜群でした。

駅前のマルシェにも立ち寄りました。この日はかなりの気温だったので生ものはあきらめましたが、海女さんが採った「乾燥めかぶ」を自分用に購入。帰って食べてみると食感も粘り気も最高で、本当に美味しかったです。

しまかぜで帰路へ

お土産の袋とパンパンになったリュックを抱えて鳥羽駅へ。帰りもしまかぜに乗って帰ります。

ホームに入ってくるスタイリッシュな車体を見るだけで気分が上がります。座席に着くと記念乗車証とおしぼりのサービスがあり、旅の締めくくりにふさわしい贅沢な時間でした。車窓には夕暮れの街並みが広がり、「いい旅だったな」とじんわり思いながら帰路につきました。

帰宅後のお土産

帰宅後のお土産はこちら。赤福(家族へ)、あおさっこの塩せんべい(上司へ)、鳥羽水族館のクッキー(職場へ)、そして自分用の乾燥めかぶ。旅先でついつい買いすぎてしまうのは、ひとり旅の醍醐味かもしれません。お土産の基本は消え物ですが、今回は伊勢神宮で頂いたお札も部屋にお祀りしました。

まとめ:鳥羽、もっと評価されてほしい

鳥羽は、伊勢・志摩と比べると観光の知名度が一段下がります。伊勢神宮の圧倒的な存在感や、志摩スペイン村のような派手さはありません。駅前に個人旅行向けのビジネスホテルなどがなく、今回も前泊は伊勢市に宿泊しての朝移動になりました。

でも、海沿いを歩くだけで気持ちよくて、ラッコと海女さんと真珠が一箇所で楽しめる場所は、なかなかないと思います。もう少し涼しい季節に来ていたら、もっと足を伸ばしていたと思います。

「おまけのつもり」で訪れた鳥羽が、旅のもうひとつの主役になっていました。次はぜひ、鳥羽を目的地にした旅をしてみたいと思います。賢島にも行ってみたいなぁ。

この旅に持って行ったもの

▷ この旅に持って行ったアイテム

[カリマー] デイパック VT day pack F(20L)

1泊2日の旅に愛用しているリュック。20Lで着替えや貴重品がしっかり入るのに、軽くてコンパクト。鳥羽の海岸線もこのリュックと一緒に歩きました。

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